『青い窓』に感動
私の姉が福島を旅行し、ある小冊子をおみやげにくれました。
『青い窓』というその冊子は、子供の詩を載せたものです。
薄皮まんじゅうで有名な「柏屋」というお菓子屋さん(福島に本店)が発行しているものでした。
柏屋さんはよくデパートにも入っているし、おまんじゅうも頂いたことがありますが、こんな文化的な活動をしているとは知りませんでした。
『青い窓』は昭和33年に発足。すごい歴史ですよね。
お店のウインドーを子供の詩で飾ってみようとしたところから始まったそうです。
24センチ×18センチ、12ページ、隔月刊のその冊子には、20編ちかくの小中学生の詩が載っていました。
どれも瑞々しくて、素直で、気取りがなくて、技巧のないところがかえって上手くて、胸にぐっと来るのです。
詳しくは、青い窓のホームページ(http://www.aoimado.jp/)で見てみてください。
子供たちの詩も一部載っています。
詩の力に、改めてハッとさせられました。
特に難しい言葉は何一つない。いつも使っている言葉。でも、つぶやきのようにポン、ポンと並べると、とたんに広がりをもってくる。
「言葉の力」ってすごいな。
そして、美しいものや特別なものをみて書いているわけじゃない、子供の毎日のいつもの景色や物や何気ない一言にこんなに詩情があるのかと。
タラコが空を見て「見て。すごいはやく雲が動いてるよ。どうしたんだろう?おーい雲さん、どこ行くんだ。待ってくれ~。わたし、雲に乗りたい」
と言ったとき、私はアハハと笑ったが、思えばこれも立派な詩なんだな。
子供はこういう素直な感情って持っていて、みんな口には簡単に出している。
それが、授業で「詩を書きなさい」なんてなると、とたんに「こんなこと書いていいのかな・・・・つまらなくないかな」なんて身構えちゃう。格好つけようとしちゃう。
でも『青い窓』を見たら「詩って、こんなふうに素直に書いていいんだ」と、そんなに緊張しなくなるんじゃないかしら。
大人にとっても、見ているようで見ていなかったものを気づかせてくれる、そんな力が子供たちの詩にはあるのだと気づきました。
この冊子、福島のお店でしか手に入らないみたいだし、是非続けてほしい活動なので、さっそく、購読を申し込んだ私。ネットの横書きより、縦書きの活字の方が、詩の味わいがあるし。
そういえば私も小学生の頃、詩を書くのが大好きだったなあ。でも、いつから書かなくなっちゃったんだろう・・・・。
タラコには、いつまでも詩を書けるような人であってほしいな・・・。
ご意見頂いた記事