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2007年1 月25日 (木)

ガンコ園長に教えられ

先日「マラソン幼稚園の教え」という、テレビ番組を見た。(先日といっても、昨年末なんですが)夜中の2時半、たまたまついていたテレビに釘付けになり1時間見てしまった。激しく感動してしまった。後で調べてみたらフジ系列の「NONFIX」という番組で、毎回違ったテーマのドキュメンタリーものである。娯楽のフジもこんないい番組つくるんだ~と感心。こういうのこそゴールデン帯で放送したら世のため人のためになるのにねぇ。

内容は、大阪のとある幼稚園。ここの園長は70近いおじいちゃん。でもすごい元気。この園長先生の、今時珍しいガンコ一徹な姿を映し出す。この幼稚園では年長さんに42.195キロのマラソンをさせる。そのために年少さんから、毎日園の周りを何キロもマラソンする。もちろん園長が先頭になって走る。そして本番の42.195キロ。くじけそうになりながらも、皆で完走する。

この園では、子供たちができることは子供たちにやらせる・・・という方針で、朝、皆で園の掃除。職員室から廊下から皆で雑巾がけ。そして給食は園内で園児のお母さんたちが交代で作る(これはスゴイ)!それを子供たちが取りに行く。自分たちでよそう。園内の遊具は園長先生の手作りものがふんだん。

そして園長は親にも厳しく注意する。これだから入園してもついていかれない家も多く、園児が少ないことが悩みで、経営担当の園長の息子が「親の意見に歩み寄ろうとしない・・・」とこぼす。しかし、ガンコ園長は「今の親はかまいすぎる。手を出しすぎる」と言い放つ。

たしかに必要以上に手伝いすぎている、と自分にハッとした。

洗濯ばさみから洗濯物を外したりたたんだり、お皿を運ばせたり、布団の上げ敷きなど、よくお手伝いをさせている・・・と思っていた。でも、パジャマのボタン、靴下や靴の脱ぎ履き、洋服の着脱・・・パッパッと済ませて先を急ぎたくて、ついつい手を出していた。これこそ自分でやらせなきゃならないことだ。私の都合で考えていた。こりゃいかん!!

反省して、即日「できるだけ自分でやってごらん」を実行しはじめた。早速、パジャマのボタンも大き目のものに付け替えてあげた。

すると、衣類の着脱など何とか自分でできているではないか!時間はかかる、フンガフンガもがいている。でも、何とかうまく体を使おうとしている。きっといろいろ頭も使っている。

そして「できたよ!」とうれしそうにニコ~ッとした。私もうれしかった。でも“工夫の過程”や“達成の喜び”を邪魔してたんだ・・・とさらに深く反省してしまった。

パジャマのボタンも、自分のと私のと両方で練習をはじめた。最初はタラコも私も息が詰まりそうなほど苦労していたけれど、3日もしたら、グンと上手になって、日々スムーズになっている。

急ぎたいときに急いでくれない、これが子供の常。もどかしくてもガマン。なんでも親の都合で動かすな。子供だって人間だ――改めて、大事な当たり前を学びました。子育てはガマンが多いなぁ・・・とため息も出るけどねぇ。

タラコはすっかり「ボタンブーム」になってしまい、パパやおばあちゃんなどがボタンのある服を着ていると「とめてあげるよ」とか「はずしてやろうか?」と言って、目の前に立ちはだかっている。断っても立ちはだかる。みんなちょっと困っている・・・。

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