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2007年1 月18日 (木)

 聞き置くだけの教育再生会議中間報告;閣議決定はせず

 政府は17日、教育再生会議が今月下旬にまとめる第1次中間報告について、閣議による決定事項とはしない方針を固めた(毎日18日朝刊1面)。同中間報告には「ゆとり教育」の見直しや高校での社会奉仕活動の必修化が明記される見通しだが、報告に対しては学校現場の反発や、再生会議と距離を置く与党の批判がある。そうした動きを抑えるために、拘束力を明確にしない考えだ。政府筋は「各省庁の合意形成が不可欠で時間がかかる」と説明。5月下旬に予定される第2次中間報告、年末に予定される最終報告についても「閣議決定の必要は感じない」と見送る考えを示した。安倍首相が政権の最重要課題に掲げる教育改革での閣議決定見送りは、政権の改革失速イメージを加速しそうだ。

<谷口のコメント>
◎再生会議は密室を出て世論を味方につけよ◎
 結局、文科省・文教族の壁は厚かったということか?この欄で何度も指摘していることだが、教育再生会議の報道は結論だけがポンと投げ出されるだけで唐突かつ不透明だ。しかも、中間報告に盛り込む、盛り込まないが2転3転するものだから、いったいどんな議論をし、どんな議事進行をしているのか国民にはさっぱり分からない。密室審議の弊害だ。教育の建て直しに妙手がないことは誰もが知っている。文科省や自民党文教族もそこは仕事だから、いろいろな手立てはこれまで考えてきただろう。施策に盛り込めなかったのはそれなりに理由や事情があったわけで再生会議はそこを国民の前にオープンにして、皆で改めて考える場にしたい。再生会議が、それも一部の委員だけの跳ね返りでいろいろ打ち上げても、ただ思い付きを述べるだけに終わるのでは現場がよけい混乱するだけだ。密室を開いて情報をオープンにし、ある意味で被告人である文科省・中教審・自民文教族と渡り合うべきではないか、再生会議諸氏よ。

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