初日に相談204件、普段の数十倍;法務省「いじめ」110番
いじめを苦にした子どもの自殺が相次いだことで法務省が「いじめ問題相談強化週間」を23日からスタートさせたところ初日は「子どもの人権110番」(0570-070-110)に、いじめに関する相談が204件寄せられた(毎日24日朝刊)。ふだん子どもの人権110番に寄せられる数十倍の件数という。法務省幹部は「相談できず、悩んでいる子が多いのでは」と話している。
<谷口のコメント>
◎110番は機動性ある有効な手段だ◎
対社会面のベタ記事だが、このところの一連のいじめ自殺報道の中でもっとも実効性のある対策を示すものとして興味深く読んだ。子どもの悩みを吸い上げる「110番」的な電話相談は役所や民間団体などで何種類もある。法務省が各地の人権擁護局を基点に展開している「子どもの人権110番」もそのうちの1つで、持って行き場のない子どこたちの訴えを吸い上げるのに一定の効果があることを証明した。問題は吸い上げた訴えにどう対応していくかだ。訴えた子どもや告発者に迷惑がかからないようにしながら問題解決に当たるには熟練した技術と機動力が必要だが、即効性のある対策としてもっと整備していくべきだ。法務省、文科省、警察庁がそれぞれの縄張りを捨て協同し、NPOなど民間団体の力も借りながら全国的な機能も持ったシステムの創設を急ぐべきだ。
最終的には、当然のように行われている私立高校の学習指導要領逸脱まで問題として取り上げるかどうか、ではないでしょうか。
もし、私学の問題に踏み込まないならば、今回の公立高校に問題に「徳政令」を出すのもある意味でつじつまがあっているかと。
投稿情報: カラ | 2006/10/30 12:42:43