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2006年6 月30日 (金)

「ご当地検定」続々

  地域の歴史や文化についての知識を問う「ご当地検定」が急速に増えている(30日読売第3社会面)。元祖は03年スタートの「東京シティガイド検定」(東京観光財団)や04年の「京都・観光文化検定」(京都商工会議所)。これまでに27検定に増え、さらに計画中を含めると60検定に上る。学校の教育現場に取り入れられるケースも出てきた。石川県小松市の県立小松商業高校では2月、「ふるさと小松検定」を実施した。3年生が問題を作成したもので、全校生徒475人と市民ら約600人が受験した。「地元の歴史などを調べて問題を作るのが勉強になった。問題を年配の人が一生懸命に解く姿を目の当たりにして涙ぐむ生徒もいた」と同校関係者は話している。

  <コメント>
  検定ブームである。簿記や英語、漢字などに加えて世界遺産や映画も検定の対象になっている。読売は「ご当地検定」ブームについて実施する側から背景を分析し、地域活性化という目的をクローズアップしている。これを参加者の側から考えた場合、一種の生涯学習ブームが起きているということができるのではないか。検定は合格か不合格か結果が明確、しかも初級から上級まで段階を追ってチャレンジすることが可能だ。そこに達成感を味わうことになる。達成感は学習意欲を呼び起こす大きな要因だ。

文科省は03年から「学びんピック」という事業を展開している。民間が行う全国規模のコンクールなどを文科省認定のお墨付き事業に認定し、文科省も普及宣伝に一役買う仕組み。06年度は62大会が認定された。これも検定ブームと通底する施策と言えるだろう。

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