5月19日(金)サイト開設
ウエブサイトをなんとかスタートさせた。夜に入って知人、友人に退社あいさつを兼ねたサイト開設案内のメールを送る。まだコンテンツが入っていない部分も あるが、出来上がったサイトを自分なりに客観的に眺めると新聞的なバランス感覚が色濃いことに気付く。事前に見てもらった先輩からは日記帳の部分で「少し 毎日から抜けきれていないのではないか」との批評を頂き楽屋ばなしのところを削除した。交友関係を実名主義でいくか、匿名も多用するかも難しい。新聞社の 紙面審査委員時代は「実名報道の原則」遵守を編集局に強く求め続けたが、公共性の希薄な個人の日記帳で実名を出されても相手が納得できない場合もあるだろ うし、まあケースバイケースだろうか。
いろいろな意味で新聞のどこを継承し、どこを否定していくかはこれからの大事な課題になりそうだ。客観性の重視や公正中立の姿勢は無個性と映る場合があ る。特にパーソナルメディアのウエブの世界ではそうではないか。しかし、事実から離れては紙だろうとウエブだろうとジャーナリズムでは有り得ない。「記者 は事実のしもべであるべきだ」という駆け出し時代の教えをこれからも忠実に守っていきたい。
お昼前「機関誌を降版したいが」という携帯電話が入る。東京都青梅市に本拠を置く教育産業の団体から新しい機関誌の編集顧問を頼まれボランティアで手伝っ ている。「徹底的に公共性の強いものにしよう」という方針で一致して制作にかかったがなかなか難しい。編集会議で「メディアにおける公共性とは何か」とい う問いに私は「そのメディアがどの程度の批判精神を持つかだ」と答えたが、機関誌という限界の中でどこまでそれが実現可能か疑問なしとしない。しかし、 PR臭はほぼ排除できたと思う。季刊「はぐくむ」は基本的に紙媒体だが、PDFの縦組み新聞。近々このサイトからもリンクで見られるようにしたい。
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