社説「検挙にまさる防犯はない」
秋田県藤里町で起きた小1男児の遺体遺棄事件はその後の警察の調べで絞殺による殺人事件と断定された。男児は集団下校時に家までわずか40メートル(18日付けでは80メートルと書きましたが、その後40メートルで統一されたようです)のところで1人になった直後に何者かに車で拉致され、直後に絞め殺されたと見られる。男児が住む地区では約1カ月前に小4女児が行方不明となり、水死体で発見される事件が起きており、両事件の関連性に関心が集まっている。
<コメント>
殺人事件と断定されたことで在京6紙のうち産経、東京、読売が社説で取り上げた。国民注視のこの事件について論評を見送った朝日、日経、毎日の見識を疑うが、多分この時点で何を書いていいか分からなかった、というのが本当のところだろう。それだけに対策がお手上げ状態のこの凶悪犯罪に対する国民の不安は大きい。書いた3紙の内容も「警察しっかりしろ」のトーンでほぼ共通しており格別のものはないが、産経が見出しに掲げた「検挙にまさる防犯はない」ということはこの際改めてきちんと指摘しておかなくてはいけないことだ。この見出しを付けた愚直さを評価したい。考えてみれば、昨年末に起きた栃木県今市市の小4女児殺害事件も未解決のままだ。
「『検挙にまさる防犯なし』と言われる。警察は犯人の早期逮捕に全力を挙げてもらいたい。警察の力がいま、厳しく問われている」。この産経社説の指摘を全国の警察は重く受け止めてもらいたい。読売は「警察全体に、事実に迫ろうとする執念の薄れはないか。こんな事例があったから、なおさら心配になる」と書いた。根源的に深刻な問題ではないか。
1カ月前の女児行方不明・水死体発見事件の捜査を批判しているのも3紙に共通している。東京社説は冒頭から「両者は類似点があり、解明を急ぐべきだ」と言い切る。「わずか一カ月の間に児童連続死が起きたのは、偶然では片づけられない」とする気持ちは分かるが、連続殺人事件としての色合いを強く打ち出すにはやや早過ぎる感もある。とは言え犯罪予防の観点からも極めて大事なポイントだ。この際秋田県警は徹底した再捜査と情報公開で真相を国民の前に提示するべきだ。
<コメント>
殺人事件と断定されたことで在京6紙のうち産経、東京、読売が社説で取り上げた。国民注視のこの事件について論評を見送った朝日、日経、毎日の見識を疑うが、多分この時点で何を書いていいか分からなかった、というのが本当のところだろう。それだけに対策がお手上げ状態のこの凶悪犯罪に対する国民の不安は大きい。書いた3紙の内容も「警察しっかりしろ」のトーンでほぼ共通しており格別のものはないが、産経が見出しに掲げた「検挙にまさる防犯はない」ということはこの際改めてきちんと指摘しておかなくてはいけないことだ。この見出しを付けた愚直さを評価したい。考えてみれば、昨年末に起きた栃木県今市市の小4女児殺害事件も未解決のままだ。
「『検挙にまさる防犯なし』と言われる。警察は犯人の早期逮捕に全力を挙げてもらいたい。警察の力がいま、厳しく問われている」。この産経社説の指摘を全国の警察は重く受け止めてもらいたい。読売は「警察全体に、事実に迫ろうとする執念の薄れはないか。こんな事例があったから、なおさら心配になる」と書いた。根源的に深刻な問題ではないか。
1カ月前の女児行方不明・水死体発見事件の捜査を批判しているのも3紙に共通している。東京社説は冒頭から「両者は類似点があり、解明を急ぐべきだ」と言い切る。「わずか一カ月の間に児童連続死が起きたのは、偶然では片づけられない」とする気持ちは分かるが、連続殺人事件としての色合いを強く打ち出すにはやや早過ぎる感もある。とは言え犯罪予防の観点からも極めて大事なポイントだ。この際秋田県警は徹底した再捜査と情報公開で真相を国民の前に提示するべきだ。
コメント