新聞社を詠む
俺たちが世界をつくる朝夕の編集会議に女少なし
男らはやはり異なる亜種でありテロ取材班の生き生きとせり
事故取材に社会部殺気立っておりその活気やはり吾は愛せり
歌人、松村由利子さんの第2歌集「鳥女」(本阿弥書店)を手に入れて読んだ。彼女はこの3月まで毎日新聞社の生活家庭部デスク。退社して歌人の道に専心することになった。歌をやる人であることは聞いていたが我々の世界も詠んでいたとは知らなかった。おさめられた406首の中で記者生活にかかわるものがかなりの数に上る。24時間仕事漬けのような生活だから当然ではあるが。
たまたま手にする機会があった朝日新聞社内報「A Dash(エー・ダッシュ)」の編集後記に歌集のことが書いてあった。彼女は朝日の西部校閲が振り出しとか。その縁でエー・ダッシュ編集部の誰かが彼女の7年ぶりの歌集に注目したのだろう。編集後記は「戦争や事件で奮い立つ編集局の中で」彼女が詠んだ何首かを紹介しつつ「この仕事への愛しさと、拭いきれない違和感と」がにじみ出ているという趣旨の感想を述べている。後記の筆者もたぶん女性だろうと直感的に思った。
男らはやはり異なる亜種でありテロ取材班の生き生きとせり
事故取材に社会部殺気立っておりその活気やはり吾は愛せり
歌人、松村由利子さんの第2歌集「鳥女」(本阿弥書店)を手に入れて読んだ。彼女はこの3月まで毎日新聞社の生活家庭部デスク。退社して歌人の道に専心することになった。歌をやる人であることは聞いていたが我々の世界も詠んでいたとは知らなかった。おさめられた406首の中で記者生活にかかわるものがかなりの数に上る。24時間仕事漬けのような生活だから当然ではあるが。
たまたま手にする機会があった朝日新聞社内報「A Dash(エー・ダッシュ)」の編集後記に歌集のことが書いてあった。彼女は朝日の西部校閲が振り出しとか。その縁でエー・ダッシュ編集部の誰かが彼女の7年ぶりの歌集に注目したのだろう。編集後記は「戦争や事件で奮い立つ編集局の中で」彼女が詠んだ何首かを紹介しつつ「この仕事への愛しさと、拭いきれない違和感と」がにじみ出ているという趣旨の感想を述べている。後記の筆者もたぶん女性だろうと直感的に思った。
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