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2006年5 月22日 (月)

欠食児童に学校悲鳴

 東京都内のある公立小学校では3人の児童に毎日校長室でこっそり牛乳を飲ませている。家庭で十分な食事を取っていず栄養上の心配があるからだ。3年男児の場合は新入生のころからやせ細って元気がなかった。聞けばコンビニ店経営の両親から販売用のおにぎりや菓子パンを毎日のように与えられているらしい。この3月、校長が両親を呼んで指導したが2人は校長の目の前で責任をなすりあい、けんかを始めるありさまだったという(毎日22日朝刊社会面)

<コメント>かなりユニークな記事です。<校長見かねて牛乳飲ます>がメーン見出し。<やせ細った新入生・・・>と袖見出しが続きます。いったいどこの話?と思って読み出して今の日本の話と分かって驚きました。確かに対社面のトップに置く“大事件”ではないでしょうか。日本全国で何万人もの欠食児童がいるのではないか、という疑念も湧いてきます。この日の同じ朝刊26面(教育面)は05年度から始まった「栄養教諭」を特集しています。この2つの記事は食育基本法がこの夏で施行1年を迎えるのを前にしたキャンペーンであるのは明らか。子どもの食事のあり方はなかなか新聞の記事にはなりにくい日常の些事、という観念を捨てて根気よくフォローしていってほしいと思います。

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