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2006年11 月 2日 (木)

 スクールバスの試験運行開始;通学路安全問題

 昨年12月に1年女児が下校途中に殺害された栃木県日光市(旧今市市)の市立大沢小学校で1日、下校用スクールバスの試験運行が始まった。最長12㌔の4コースを貸し切りバスが走る。1コースに4,5カ所の降車場所を設定、黄色い横断旗を持った保護者が迎える。バスは同省の児童267人のうち100人が利用を希望、初日の1日は63人が利用した。料金は1回100円。

 下校用スクールバスは同小PTAが導入を求めて署名活動を展開し試行にこぎつけた。市教委によると試行は地元バス会社と契約して来年3月まで行う。この間契約では約70万円の経費が必要となる。同日記者会見した斎藤文夫市長は「国などの助成があれば可能だが、本格実施は財政的に難しい」と語った。

<谷口のコメント>
  ◎犯人逮捕が最善の予防策だ◎
そういえば昨年の今頃は児童連れ去り・殺害事件が連続して通学路の安全が大きな社会問題になっていた。吉田有希ちゃんが殺された今市事件は無残な遺体の置き去りなど犯人の冷酷振りが印象に強い。同小PTAなどが息の長い運動を展開して試行とはいえスクールバス導入にこぎつけたのは評価したい。送り迎えの保護者の負担もかなり軽減されるだろう。経費が大きな問題だが報道の通り試行期間(5カ月)で市費負担が270万円ほどのことであるのなら十分検討の余地はあるだろう。市長さんも消極的過ぎではないのか。

しかし、下校のスクールバスを導入したからといって子どもたちの安全が確保されたかというととてもそうは言い切れない。魔の手はあらゆるところに伸びて来ると考えなくてはいけない。ありきたりのことだが最善の対策は犯人検挙でしかない。こういう人道に外れたことをすれば必ず捕まる、それが最大の抑止力になるはずだ。犯人像が絞りきれず捜査は難航しているようだが、栃木県警の奮闘を期待したい。

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