« 「11日(土)に自殺する」;文科相に予告手紙 | メイン | 学校予算、ランク分けせず伸び率で配分;足立区教委が軌道修正 »

2006年11 月 8日 (水)

先生の名言

タラコは2歳半になり、動きもおしゃべりもかなり一丁前になってきた。怒られれば「う、る、さーい!!」と言い返すし、夫マスジの車の運転がちょっと荒いと「パパ、ちゃんと運転してくださいっ!」と注意もする。もともとは、すべて私サザエの口から出た言葉。タラコを責められないのデス。

これまで何気なくしてきた仕草、言葉を学ばれてしまっている。2歳過ぎていろいろできるようになるにつれ、“親そのまま”のことがつぎつぎ現れ、うれしかったり、後悔したり・・・。そのたびに、ひしひしと身にしみてくる言葉がある――「できないんじゃなくて見て勉強しているんですよ」。

近くの児童館に、歌や踊り、体操や手遊びを教えてくれる幼児教室がある。20~30人くらいが自由に集まる、遊び&交流の場みたいなもので、1歳ころから月3回程度タラコを連れていっている。初め、クラスの中でもタラコは月齢が低かったし、慣れないこともあって、教室の中で立ち尽くしていた。しかし何回行っても、チーンと立ち尽くしたままで顔も固まっている。「この子ダイジョウブかしら???」と思い、ついつい手を取って先生がやっているように動かしてみたりした。周りにもそんなお母さんは何人もいた。

先生がある日、「できないんじゃなくて見て勉強しているんですよ。お母さんが楽しんでやってくださいね~。お母さんは先生ですから~」と、おしりフリフリ踊りながら言う。そーかなぁ???と疑惑の念まんまんに、固まるタラコを脇目に粛々と「アンパンマン体操」を踊る日々が続いた。そんなで10ヶ月ほどたったある日、タラコが突然「アンパンマン体操」を踊り始めた。しかも7割がた合っている。難しい顔で固まっていたり、飽きて教室から脱走しようとしたり、周りに関係なくただ走り回っていただけだったのに、いつの間にこんなに覚えていたんだろう!?と感動に近い驚きだった。

このことがあって、一つ肩の力が抜けた。「何とかやらせよう」とする力みを捨てた。なるほど、おせっかいにも手を取って“勉強のお邪魔”してゴメンなさい。私が楽しめばいいのだ! 自分が楽しめると、不思議と家でもついつい歌を口ずさんだり踊ったりして、それでまたタラコが喜んでくれたりする。かくして先生の言葉は私の中の“名言集”に刻まれた。

児童館の教室にはその後も新しい子がやってきて、“かつてのタラコ”が何人もいる。やはり親とは子どもに「できてほしい」生き物なのか、懸命に子どもの手を取るお母さんたち。心情よーーくわかります!! しかし、その子たちのためにも、私は、すっかり得意になった「アンパンマン体操」を“これぞ見よ”とばかりに元気に踊るのでアル!!

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
https://www.typepad.com/services/trackback/6a0128759be2a2970c0120a699f4e1970b

Listed below are links to weblogs that reference 先生の名言:

» 幼児教育の効果 from 流行早耳情報局
幼児教育が盛んな昨今ですが、幼児教育で求めるものは何でしょうか。大切なことは「知恵のある、情緒豊かな子」を育てることです。この知恵とは、考えたり、工夫したりして何かを創りだす力のことです。脳の発達から幼児教育を見ると、胎児のころから急成長する脳は、良い刺激を受けることで、神経細胞に刺激を伝達するシナプスという回路を張りめぐらすことになります。このシナプスの発達を促す刺激を与えることが幼児教育です。ですから、幼児教育を始める年齢はどんどんエスカレートしてきて、すごいところでは生...... [続きを読む]

コメント

この記事へのコメントは終了しました。