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2006年7 月 4日 (火)

不登校生徒のための私立中学認可

  東京都葛飾区で来年4月、不登校生向けの私立中学校「東京シューレ葛飾中学校」(仮称)が開校する見通しとなった。葛飾区が政府に教育特区の申請をしていたが3日、特区が認定された。(読売4日朝刊対社面)。運営するのは不登校生を受け入れるフリースクールを運営してきたNPO法人「東京シューレ」(東京都北区)。学校法人格を取得し、廃校になった旧葛飾区立小の校庭と校舎を借り受けて学校を運営する。不登校生向けの中学校は都内では初めて。

 <コメント>◎運営に注目しよう◎
  記事が簡単すぎて運営内容が分からない。不登校生のための学校、というのはそもそも言葉の矛盾だ。学校に行かない、あるいは行けない児童、生徒を不登校生と言う。学校に行ったら不登校じゃない、と言うのは屁理屈だが、当然の疑問だ。

そこで東京シューレのホームページを見るとすでにニュースは特筆されていて「地域連携・のびのび型学校による未来人材育成特区」と言う表現があった。続いて政府の特区推進本部のページで葛飾区の計画概要を見た。近年同区内でも不登校生が増えており、児童生徒一人一人に応じたきめ細かい教育機会の提供、進路選択の支援が求められている、ということが特区申請の理由らしい。いずれも当たり前のことでしかないが、この当たり前のことが公教育ではやって来られなかったのが実態だ。

文科省が以前はつまはじきにしていた東京シューレなどの教育組織を認知したのは確か数年前だった。今度の特区はこうした正規の公教育外組織がさらに地歩を固めた、という意味合いが強い。シューレは東京都私学審議会から正式答申があったら教育内容を詳しく発表するそうだが、ノウハウは全国の学校に広めたいものだ。

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