砂場は第二の台所!?
娘のタラコは公園のお砂場が大好き。しかし不思議なことに、いわゆるおもちゃ屋で買った「お砂場セット」より、生活の中ででたプラスチックごみの方が、子どもたちには道具として魅力的らしい。たとえば、洗剤や粉ミルクの計量スプーン、プリンなどのプラスチックの空き容器。
こうなると、これまで迷いもせずゴミ箱に入れていたものが、何でも「これは使えるかな?」と、捨てる前に一呼吸入れるプロセスが増えた。循環型社会にとってはいいことかも!
こ の間、500ミリリットルのペットボトルを捨てる前に、底がゼリー型のような模様になっているのに目をつけた。「これは砂場で型抜きに使える!」と底から 4~5センチのところで切り取ってみたが、企画倒れ。砂場で使ってみたところ、まったく型がスムーズに抜けない。やはりプリン型のように末広がり(容器の 口が広いもの)のものが逆さまにして型を抜くときに力学的によいのだろう。
しかし、砂場は面白い。ただ砂があるだけなのに、山や谷や川や池になったり、またまた台所遊びにもなる。
ある日のこと、砂場でお団子を作っている親子。お母さんが息子に「ハイ、おにぎりできました!じゃあ、ゴマをふりましょう。パッパッ。」-―なるほど、この子のうちのおむすびはゴマつきなのか?
別の親子が砂場で使っている空き容器をみて「この家では生協のヨーグルトを食べているのね」「あー、そのプリンおいしいよね…」など思いながら、各家庭の食卓がかい間見える。
また、先日、近くの幼稚園の年中組が公園に遊びに来ていた。うちが砂場道具を持っていくと、園児たちがワーッと寄ってきて、たちまち道具はすべて占拠され、タラコはその勢いに押され、たたずんでいた。
ある男の子が四角い浅い容器に砂を盛って私に「ハイ」とくれた。「ありがと。これはな~に?」と聞くと「みそ!きゅうりつけて食べてね!」と無邪気に笑った。
さてさて、うちのタラコは、そのうち、砂場で何と言うのやら。
砂場遊びは奥が深い。
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