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2006年6 月10日 (土)

理数離れ防止に企業懸命

  10日読売朝刊経済面は、子どもの理数科離れが止まらない現状を心配した企業が実権教室や研究者との触れ合いイベントの開催など努力している様子を特集した。資源が足りない日本が「科学技術立国」を目指しながら将来の人材確保に暗雲が立ち込めている。若手研究者がボランティアチームを作って地元の小中学校を回り、出前授業をしている(協和発酵)、自社ホームページから3-10歳向けの実権ガイドブックがダウンロードできるようにしてある(バイエル社)、理科教師らの団体と連携して科学教室を開催、移動教室も始めた(NEC)、東京・有明に子どもたちが理科と数学の魅力を体感するための新施設「リスーピア」を8月にオープンさせる(松下電器産業)、女子中高生を対象にサマーキャンプを開催(日本IBM)など取り組みは様々だ。

<コメント>昨日、東京近郊の小学校に理科専科の先生を訪ねて理科授業の話を聞いてきたばかりです。50歳のベテラン男性教諭です。理科でも数学でも姿が見えない抽象的な分野が多いことが子どもに苦手と思わせる大きな原因、とその先生は説明してくれました。理数科と接する入り口の小学校で、もっと実体験に基づく授業を増やしてはどうでしょうか。星や草花、昆虫の観察でもいいし、楽しい実験を増やす工夫も大切です。この記事では「理数科目を『楽しい』と思う子どもの割合で最近の日本は国際的に底辺をさまよっている」と紹介しています。確かに事実でしょうが、それは多分国際学力テストの際に同時に行われる意識調査の話ではなかろうかと思います。「本当はどの教科よりも『理科が好き』という子が多いのですよ」と、その先生は話していました。

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