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2006年6 月27日 (火)

新聞づくりで作文力向上;読売ジュニア新聞

 読売27日朝刊19面<教育面>は同社中部支社が展開している「読売ジュニア新聞」発行を評価する記事を掲載した。同支社内に編集室を置き、昨年11月から週1回のペースで発行している。新聞の体裁については触れていないが、小中学生のジュニア記者が書いた記事を基にプロの記者がまとめる形を取っているようだ。最新の30号のジュニア特派員は愛知県一宮市立貴船小5年1組37人。三菱電機稲沢製作所を訪問し、同社が世界で初めて開発したらせん型エスカレーターなどを取材した。

この読売ジュニア新聞は昨年の愛知万博で「読売地球新聞・ジュニア版」を発行したのがきっかけで始まった。万博のジュニア版に参加した同県瀬戸市立道泉小、橋本昌典教諭は今月17日に愛知教育大で開かれた同大地理学会大会で体験を報告。「限られた時間に、決められた字数の原稿を仕上げることで、子どもらは緊張したが、この体験のおかげで作文力が向上した」などと指摘した。

<コメント>◎新聞社らしいNIE教育◎
  自社イベントの宣伝臭がなくもないが、教諭の学会発表を前面に出した記事構成の苦心を評価したい。NIE(ニュースペーパー・イン・エデュケーション=教育に新聞を)活動に取り組む新聞各社は、新聞を子どもに読ませる活動に力を入れがちだが、読売ジュニア紙は「新聞を作る」ことで新聞への興味・関心を呼び起こそうという試み。併せて体験的な学習効果も狙っている。プロ記者が手を加えることで記事の着眼点、書き方を教えているが、参加した教諭はそれによって作文力が向上する効果もあったと発表した。新聞社は教育現場との共同研究を進めつつ、「新聞づくり」NIEにもっと力を入れるべきだ。

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