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2006年5 月30日 (火)

体育の家庭教師が人気

鉄棒の逆上がりやマットの前転などが出来ない子どものために体育の家庭教師を派遣するサービスが人気だという。昨年2月に発足したNPO法人「アスロン」(神戸市)は兵庫、大阪、京都の幼児や小学生ら約300人の会員を20人の家庭教師が教えている。教える場所は事務所併設のスタジオや会員の自宅の公園などという。体育の家庭教師は1990年代に東京を中心に事業化され始め、今では全国展開している会社もある。体育大学の学生やフイットネスクラブの指導員らが先生役で費用は1カ月(4回)1万5000円が相場という。「運動ができることで自信を持たせたい」という親の願いにマッチしているのだそうな。(読売30日朝刊教育面)

<コメント>中学生体力作りコンテストという大会に5年ほどかかわったことがあります。学校でのスポーツテストの結果を基礎データに学校アンケートや現地視察などを加えて体力つくりへの取り組みを審査し、優秀な学校を選び、表彰するものです。チョークの粉を指先につけてジャンプした記憶がありませんか。あれがスポーツテストの一場面です。このコンテストを続けていて感じたのは、体育に対する学校の熱意が明らかに子どもの基礎体力を左右するということでした。単に球技の技術や身体能力だけでなく食事指導にまで気を配っている学校とそうでない学校では歴然差が出るように思います。
ところでこの記事にある体育の家庭教師人気の背景は何か、もっと掘り下げて知りたいところですが、コンテストで審査の先生方がよく言っていた言葉を思い出しました。「体育の授業が体育嫌いの子を増やしていないか」。逆上がりのできない子を落ちこぼして笑いものにしているような先生がいたら失格です。体育授業は民間委託した方がよい、という話になりでしょう。

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