« 「ダ・ヴィンチ・コード」の言いたいこと | メイン | 体育の家庭教師が人気 »

2006年5 月30日 (火)

お菓子はおかしい!?

子持ちになって「ワケ」がわかったことがいくつかある。
そのひとつが「電車の中でお菓子を子どもにあげる親」。

以前はどーしても理解できなかった。
電車に乗ってくる。子どもが座る。すぐ親はバッグからごそごそと菓子を取り出して「食べる?」と聞く。断った子は記憶にない。しかも親まで一緒に食べ始めることもある。

「子どもが「ちょーだい」とも言ってないのにナゼ???」
「自分が食べたいから子どもを巻き込んでいるの???」
「ったく!!!これだから、平気で電車の中で化粧したり、コンビにおにぎり食べたりする若者が育つんだよッ!!」
――とだんだん怒りのボルテージが上がってくるので、こういう光景は見まいと車両を移動したりしたもんだ。

……が、子持ちになってこの「ワケ」がわかった。
お菓子を食べていると、騒がない、ぐずらない、歩き回らない――なのだ!!
お菓子の魔力はスゴイ。

車で出かけたとき、タラコがグズってグズって手を焼いた。窮余の策でせんべいをあげたらウソのように静かになって、パリパリシャクシャク食べている。

なるほど!お菓子はグズる子を黙らすことができるんだ!――と単純なことに今さら気づいた。それで、電車の中の菓子のワケもわかった。菓子は「グズり予防薬」だったのだ。

“あの親”たちは、電車の中でグズって迷惑かけるよりマシって思っているのかもしれない。だから、この「薬」使いたい気持ちはすごーくよくわかる。
しかし、この“処方”、やっぱりおかしい。

言うまでもなく、電車の中は「食べる場」じゃない。
公の場と私の場をきちんと分けるのが、まさに「分別(フンベツ)」ってことでは?
も ちろん、大きくなるにしたがって、グズることもなくなるし、景色をみたり本を読んだり考え事したりなど別の過ごし方を覚えるし、そういう分別ができてくる 子がほとんどだろうから、目くじら立てることもないかもしれない。でも、私は、小さな子どもだからってOKとは思えない。

タラコも電車に長く乗るようになったら、このやんちゃ娘は、たぶん私を大いに困らせるだろう。だけど、あの手この手で何とか乗り切らなくちゃ。

車の中でだらだらとせんべいを食べさせたことを反省した私。先日のドライブでは、歌を歌ったり、お絵かきしたりで何とか乗り切れた。ツラいけど親もラクしないでがんばるしかないんだなぁ、と思った次第。

公も私もワケわからないうちからでも、みんなの場では慎むべきことがあるってことを伝えていく――即効性はないけど、これがやっぱり一番穏やかに効く予防薬じゃないかな……と信じて。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
https://www.typepad.com/services/trackback/6a0128759be2a2970c0120a699f463970b

Listed below are links to weblogs that reference お菓子はおかしい!?:

コメント

この記事へのコメントは終了しました。