ちょっとの吉でいいんです
夫とタラコと3人で初詣に行きました。昨年は荒波の一年でした。本当なら4人家族になったはずの我が家。タラコの妹がお腹で亡くなり、今は小さなお骨になって家に居ます。私はその妊娠の影響で体を壊しました。今も病院通いが続いています。泥水を飲み続けたようなこの苦しみから何とか抜け出す一年にしたい……今年は3人で祈祷をしてもらいました。
夫は「厄除け」、タラコは「身体健全」、私は「当病平癒」。読経が終わるまで、タラコは手を合わせつづけ、じーっと目を閉じていました。そうしてなさい、と教えたわけではないのに、自然とそうやったことに、タラコの心の底の思いを見た気がしました。タラコ6歳。自分の家に母親に何が起きたのか、もうはっきりと分かっています。心から楽しみにしていた妹の存在が、今はないという現実を彼女なりに背負っているのです。
祈祷を終えると、タラコがおみくじを引きたい、と言い出しました。私はここ何年も引いてません。タラコの心臓の病気のことがあってから、「凶」が出ると不吉なことが本当に起こってしまいそうな気がして、やめていました。 どうしても引きたい、というタラコ。「じゃあ、お父さんと引いておいで」。おみくじ所から戻ってくる夫の心底安堵の顔。タラコとともに「吉」でした。
夫のは「すぐにいい方向へは行かないが、ゆっくりと一歩一歩事に当たれば、物事は好転していく」とのこと。タラコのは「やることはどんどん上手くいく。ただし、歓楽に浮かれているとよくない方向へいく兆しもある。自分の身があることは父母のおかげであることに感謝をし、その心を忘れずにいるように」。
家でもいろいろあったし、難しい仕事でなかなか思うようにいかず四苦八苦してる夫にピタリと当てはまるようなお言葉。タラコも、お調子者でおっちょこちょいな日常を見透かされたようでびっくり。同じ「吉」は吉でも、こんなにそれぞれに当てはまるお言葉が出るものかしら・・・・・・えーい!私も引いてみるか!
で、出ました!同じく「吉」。まずはホッ。そして一行目「病、緩やかながら快復の兆しあり」。これまた現実にピタリ、怖いぐらいびっくりです。そして「他への思いやりを忘れずにいれば、少しずつ運もよくなっていく」とのこと。
期待とか希望とか抱くのに疲れ果てた私。でも100円おみくじにちょっと励まされて、今年は少しいいことありそうかな。
コメント