年賀状に見る世相
ほとんど失速状態が続いた昨年のブログ活動を反省して、今年はせめて「日記」くらいは毎日書こうと反省。気ままにつづってみることにした。
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年賀状が届く。自分はまだ書いていない。正月になってから実感として書こうという勝手な理屈だ。
いただいた賀状の文面に時代が、世相が反映する。
「いまこそ。ジャーナリズムの真の力が問われるときなのに、事態はまったく逆の方向に進んでいます。『大連立』仕掛人の動きなど、その典型です」と嘆くのは毎日新聞社の大先輩。仕掛人は言わずと知れた読売の「なべつね」さん。まさにジャーナリズムの独立性、公正中立を疑わせる動きだった。読売もこの人がいる限りクオリティペーパーと呼ばれる日は来ないだろう。
「嘘がまかり通る劣化の日本。寂しい限り・・・」というのは「競馬はロマンだ」という社会部の先輩。JRA(日本競馬協会)経営委員に就任したので、スポーツ紙に705回掲載した競馬コラムを休載したという。「立場上、知りえたことを書けば信頼を失い、書かなければ読者を裏切る。悩んだ上の、江戸っ子のやせ我慢です」。
「地球規模の脱石油社会の実現のための技術展開をはかります」とは、ノーベル賞候補にもたびたび上がるさる大学長さん。仙台支局時代にお会いして以来、毎年欠かさず賀状をいただいている。危機的な様相を帯び始めた地球環境問題だが、ある後輩からもらった賀状にはこんな文句が書いてあって、彼の人柄を思った。「人の心も『温暖化』する年になってほしいと思っています」。
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