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2007年1 月 4日 (木)

百人一首

 NHKの昼ドラ「いも・たこ・なんきん」は久しぶりに面白いホームドラマだ。主人公役、藤山直美の存在感あふれる自然な演技もいいが、ドラマに流れるほんわかとした家庭の空気が懐かしい。

4日は主人公が少女時代のお正月の風物が回想シーンで描かれた。居間で家族が百人一首を楽しむ場面。大人も子どもも真剣な表情だ。そういえば、自分が小さい頃のお正月ゲームの定番も小倉百人一首だった。

両親が戦時中の生めよ増やせよの掛け声に忠実だったおかげで我が家は子どもが7人の大家族。百人一首も座敷で円陣を描いて争った。姉4人、兄2人に交じって末っ子の自分も参加したが力の差は甚だしく、小学校低学年のころは1枚も取れずに泣きべそをかくこともしょっちゅうだった。

兄や姉はそれぞれオハコ(18番)を何首か持っていて、それだけは人に取られまいと必死だ。「おとめのすがた しばしとどめむ」など人気の歌は皆がオハコにしたがるので競合していた。自分もオハコを持つ努力をしたが後発の悲しさ。人気の歌は避けて子供心に比較的マイナーと思える歌を覚えたものだ。「よを うじやまと ひとはいうなり」「まつとしきかば いまかえりこむ」…。

学年が上がるに従ってどんどん暗唱できる歌も増え、高学年の頃には互角に戦えるようになったと覚えている。しかし、そのころ完璧に暗記したと思っていた歌が今日試みに口にしてみたら完全に言えるのは10首足らずだった。よしっ、もう一度全部そらんじてみよう。

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