子どもって多面体!
9月の初め、夫の会社の千葉の保養所に泊まりに行った。以前社宅に住んでいたとき一緒だった全6世帯との合宿である。今は各家庭とも社宅を出てそれぞれの場所で暮らしている。この合宿は毎年の恒例行事で、始まった当時はみな新婚だったが、今では各世帯に子どもが1人ないし2人。ここ2、3年は、我が家も含め赤ちゃんを抱える家庭が多かったので、合宿は中止されていた。だから今回は久しぶり、しかも全員揃っての、にぎやかな合宿となった。
大人12人、子ども9人の総勢21名が一戸の大きなコテージに泊まって、夕飯は庭でバーベキュー。子どもは7歳から2歳の間に9人だから、コテージは保育園状態。子どもたちはみなほぼ初対面なのに、挨拶するより前に一緒に遊び始めた。子どもたちの垣根のなさは本当にうらやましい。
7歳のYちゃんは、赤ちゃんのとき、かなりのアトピーだったので、その後を心配していたが、だいぶよくなっていて安心した。見た目はとても引っ込み思案、でもすごい元気に走り回って飛び回って、大声でキャーキャー言いながら転げまわって笑っている。
「学校では本当におとなしくて、教室の隅っこでじーっとしている目立たない子なんよ」とお母さん。お母さんは、この日のYちゃんの姿にとても驚いていた。「この子、手はなしてくれないの~」と言いながらもずっとタラコと手をつないでよく遊んでくれた。夜は、男の子3人とお風呂にもキャッキャッ言って入っていた。
子どもって多面体! 下の子たちに「お姉ちゃん、お姉ちゃん」と呼ばれ何の垣根もなく仲良く遊べたのがうれしかったからなのか、分からないけれど、ちょっとしたきっかけで、思わぬ一面があふれ出てくる、爆発する。この子はこういう子、という見方は決してするもんじゃないな……とつくづく勉強になった。
我が家のタラコは……というと、こういう大人数と一緒に遊ぶ経験があまりないので、最初は柄にもなく気おされていたようでおとなしかったが、だんだん本領発揮し、ソファから飛び降りるわベッドから転げ落ちるわで大暴れ。「心臓の病気って聞いていたけど…元気というか荒っぽいね」と苦笑される一幕も!
が、皆で遊んでいてもふいに私のところへやってきて、まとわりついたり、抱っこをせがんだり、「ママもいっしょに遊ぼ」と手を引っぱったりで、周りの子に比べてかなりのママっ子であることも分かった。
他のお父さんお母さんも、それぞれに我が子の意外な一面や思いがけない姿を見たらしい。久しぶりに再開されたこの合宿は、それぞれの家族に新鮮な風を送り込んだみたい。とてもいい二日間だった。
たらこはママっこなのね。
投稿情報: トラノスケ | 2006/09/18 1:30:31