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2006年6 月 2日 (金)

東京「0.98」ショック;出生率

 2日の朝刊各紙1面は出生率が過去最低の1.25を記録した、と厚生労働省の人口動態統計の発表を大々的に報道した。日本の人口も初めて減少に転じたことが明らかになった。衝撃的な数字だが読売対社面は<東京「0.98」ショック/出産ためらう若者たち>と、全国で唯一出生率が1を割り込んだ東京をクローズアップした。
 
 <コメント>出生率というのは人口動態統計で使う「合計特殊出生率」のことで日本人女性が産む子どもの平均数のことです。人口が男女半々とすると1人の女性が2人の子どもを産んで初めて人口が維持できる勘定ですから、出生率0.98ということは例えば100人の集団なら第二世代は50人以下という計算でいいわけですよね。ちょっと不確かですが。正しいとすれば日本の人口は何十年かの単位で半分以下になり続ける、ということでしょうから怖い話です。

東京に住んでいますが周囲に独身男女がやたら多いと感じていましたがなるほど「0.98」という数字が出るわけです。なぜこんな数字なのか。読売は<出産ためらう若者たち>の声を特集しています。女性の立場の不安定さが大きな原因ですが、働くことの意識の低さも気になります。例えばフリーターの多さは景気動向だけのせいではないように思えます。「働くこと」とは何なのか、考え方も含めたきちんとした職業教育の充実が必要ではないでしょうか。

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