行ってよかった! 高濱先生の講演会
12月の朝日新聞、土曜版Beの「フロントランナー」に花まる学習会代表の高濱正伸さんが載っていました。
“「10歳までの教育」にこだわる”――この見出し。6歳児を持つ親としては、そそられます。そういえば、著書の広告で名前はよく見るな~どんな人なんだろう・・・・・・『私が育てたいのは、受験を勝ち抜く人間じゃない。どんな時代にも、1人でメシが食える大人なんです』『勉強も人間関係も仕事も、根っこは10歳までの教育。それまでに自分で考え、壁を乗り越えるおもしろさを教えないと、いくらいい大学に送り込んでも社会で生きていけない子を育ててしまう』。ふむふむ、いちいち深くうなづきながら読み進む・・・。そして、驚く。ご自身のご長男(11歳)は重度の脳性マヒなのだと。障害者向けのコンサートを開催したり発達障害児の教育支援もしているという。
人生順風満帆の頭でっかちオヤジってわけじゃなさそうだ。この人、ただ者ではないな・・・と思ったら、じっとしていられない!早速、講演会に出かけてみました。
これが、おもしろかったの何のって。学習会で育ててきた子供の事例を挙げながら、子供の力や成長についてお話しされるのですが、子供の心理をつき、母親の心理をつき、父親の心理をつき、表情豊かにテンポよい巧みな話術で飽きさせない、というよりゲラゲラお母さんたちが笑ってる。もちろん私もゲラゲラ。講演会兼お母ちゃんたちのストレス解消会みたいな感じです。まさにカリスマ先生。
たくさんお話があったなかで、共感したことをあげると、4~9歳は「第1の箱」11歳~18歳は「第2の箱」なのだと。第2の箱は一番いじめも激しく、厳しい時期だ。だから第1の箱では、もまれる練習を学校にしに行っていると思い、トラブルはむしろ「財産」と思うこと。親が騒ぎ立てて事件化してはいけないのだと。1の箱でいかに経験を積むか、その豊富さがその後の乗り越える力を養うと。
また、高濱氏は、野外体験をとても重視している。それは、親から離れて、異学年で生活をともにすることで、ぶつかり合いも起きる、でも身近にこんな風なお兄さんお姉さんになりたいというモデルを見ることもできる。異学年同士の活動はいろんな「化学反応」を子供に起こし、人間として育ついい場になると。そして、そこでの成功体験によって、その子が殻を一つ脱いで乗り越えていくのだ、と。
そして「よかったね運動」。怒ったり泣いたりがあっても、一日の最後を「よかったね」と言って終われるようにすること。「××だったけど、○○してよかったね」と何でもよかったよかったにして終わるのが大切だと。寝る間際まで「早く寝なさい!!」と怒鳴って終わりにしちゃダメですよ!と耳の痛いお話でした・・・。
難しくエラそうな教育論はありません。むしろ当たり前のお話とも言えます。でも、母親のモヤモヤした気持ちを、うまく笑いに変えて、あなたの気持ちはわかりますよ、その悩みはあなただけじゃありませんよ、でも子供の力ってこんなにすごいですよ、信じましょうよ、って受け止めてくれる・・・そんな講演会かもしれません。ストレス解消を兼ねて、また行ってみたいな~と思ってます。
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