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2007年11 月19日 (月)

赤ちゃんポストから半年・・・

いろんな乗り物の写真絵本を友達からもらった。
それを見ていたタラコが、「しんかんせんに乗りたーい」と言った。
6月に箱根へロマンスカーで行ったとき、「これ、しんかんせん?」と聞かれ「似ているけどね。新幹線はもっともっと速いよ~」と答えたときから、ことあるごとに「乗りたい、乗りたい」と言っている。

「しんかんせんに乗りたい」と聞くたびに、思ってしまうことがある。
熊本の病院に設置された「赤ちゃんポスト」に預けられた一人目の子のこと。
あの男の子は3歳で「お父さんと新幹線に乗ってきた」と答えたという。
新幹線に乗ったのは初めてだったかもしれない。ワクワクしながら乗っていたではなかろうか。自分がどこに、何のために乗っているのか知っていたのだろうか。聞いていたとしても事の重大さは分かっていなかっただろう。流れる景色を見ながらお菓子でも食べて笑っていたのではなかろうか・・・・・。
車内での様子にいろいろ思い巡らすと、本当にやるせない。
預けられたことがその子にとってよかったかどうか、わからないけれど。

11月9日付けの日経新聞に「赤ちゃんポスト 半年で8人」と載っていた。この記事によると・・・5月10日の設置から半年で8人が預けられ、うち一人が親が考え直して引き取られた。複数の親が身元や連絡先を病院側に伝え、連絡を取るなどしている、という。
一人は引き取られ、連絡を取っている親もいるということ。そして病院側は8人を「想定より多かった」というが、虐待のニュースが後を絶たない中で私は「少なかった」と感じ、ちょっと救われた気がした。
しかし、病院や熊本市が設置した相談窓口には、病院側に362件、市に484件もの相談が来たという。
相談で何とか一人でも救えるよう、祈るばかりだ。

私も子育てに悩むことは多い。きつく叱りすぎてしまうことも多々ある。
でもタラコは言う。「あのね~怒られてもママが好き」。
この言葉が本当にありがたい。
自分を無条件にこんなにも信頼してくれている。この小さい体いっぱいに大きな愛を表現してくれる。悩む私に勇気をくれる。

子供が親に注いでくれる愛って本当に尊い。だって無条件に自分を愛してくれるのって、我が子しかいない。
悩むときには、そのことを思ってみると少し救われると思う。

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